イントロダクション

これから夏に向かう楽しい季節がやって来ましたが、同時に肌トラブルも増えがちな時期ですね。
気象庁の予報によると、4月21日~24日頃から「かなりの高温」となる可能性 日本全国に「高温に関する早期天候情報」が出されました。

紫外線、高温多湿、エアコンによる乾燥…これらは私たちの肌にダメージをもたらす原因にもなります。
そこで今日は、男女別に夏の肌トラブルを防ぐ自然な対策をご紹介します。
植物油と精油を使ったケア方法で、肌を健やかに保ちましょう!

夏の日差し

夏の肌のダメージ要因

1. 紫外線の影響

    • 直接的なダメージ: 紫外線は皮膚のDNAを直接傷つけ、日焼けや炎症を引き起こします。
      これが原因で、長期的には皮膚の老化や皮膚がんのリスクが高まることになります。
    • コラーゲンの分解: 紫外線の「UVAおよびUVB」がコラーゲン繊維を分解すると、肌の弾力性と強度を低下させることがあります。
      これにより、しわやたるみが進行します。

紫外線の「UVAおよびUVB」と肌

日本での一般的な紫外線量の推移

春(4月〜6月)
春になると日照時間が長くなり、地表に到達する紫外線の量も徐々に増加します。
4月はまだ穏やかですが、5月から6月にかけて紫外線量が急速に増加し、外出時の紫外線対策が特に重要になります。
夏(7月〜9月)
夏は紫外線量が最も高くなる時期で、日中の紫外線指数が非常に高いレベルに達します。
7月と8月は特に紫外線量が多く、屋外での活動や日焼けによる肌ダメージに注意が必要です。
秋(10月)
10月に入ると、紫外線量は徐々に減少しますが、日中の紫外線指数は依然として中程度以上であることが多いです。
秋でも日焼け止めを含む紫外線対策を続けることが肌を守るために重要です。

5月や6月に紫外線が強く感じられる理由

季節の変化: 冬から春にかけて紫外線の強さは徐々に増していきますが、5月や6月になると日照時間が長くなり、太陽の角度も高くなります。これにより、紫外線の強度が急激に増加します。
肌の防御力: 冬期間、肌は紫外線にさらされる機会が減少し、外的刺激に対する防御機能が低下しています。そのため、春先から初夏にかけて肌が紫外線に対して脆弱になっていることがあります。
紫外線対策の遅れ: 冬の間は紫外線対策をおろそかにしがちで、春になって急に紫外線の強さが増すと、その対策が追いつかないことがあります。肌の保護機能が完全に機能しない間に、紫外線に晒されることが多くなります。
生活習慣の変化: 暖かくなると外出する機会が増え、屋外で過ごす時間も長くなります。その結果、紫外線への露出が増え、肌にダメージを与える可能性が高くなります。

2. 高温多湿

  • 皮脂の過剰分泌: 高温は皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を促進します。
    多湿の環境はこの皮脂が肌表面に留まりやすくするため、毛穴の詰まりやニキビの原因となります。
  • 汗との相互作用: 汗と皮脂が混ざることで、肌のpHバランスが乱れ、バクテリアの増殖が促進されることがあります。また、汗に含まれる塩分が肌を刺激し、かゆみや湿疹を引き起こす可能性もあります。

皮膚とアクネ菌

*アクネ菌は酸素が豊富な場所での生存が苦手です。
しかし、古い角質や皮脂汚れなどで毛穴を塞いでしまうと、その中で酸素の少ない環境が生まれます。
これがアクネ菌にとって格好の繁殖地となり、活動を活発にさせる結果となります。

毛穴に閉じ込められた皮脂は、アクネ菌の餌となり、これが毛穴を彼らの居住地に変えてしまいます。

3. エアコンによる乾燥

  • 水分蒸発: エアコンの冷気は肌の表面から水分を奪い、乾燥を促進します。特に、肌のバリア機能が弱い人は乾燥による影響を受けやすいです。
  • 肌の敏感化: 乾燥により肌のバリアが損傷すると、外部からの刺激物質が肌内部に侵入しやすくなり、敏感肌を悪化させることがあります。

紫外線による肌ダメージのイメージ

4. 日焼け止めや化粧品の影響

  • 化学物質による刺激: 日焼け止めや化粧品に含まれる一部の化学物質が肌に刺激を与えることがあります。
    特に、防水性や長時間持続型の製品は強力な成分を含むため、肌に負担をかけることがあります。
  • 毛穴の詰まり: メイクアップ製品が毛穴を塞ぎ、肌呼吸を妨げることがあります。
    これにより、肌荒れやニキビが発生しやすくなります。

男女で異なる肌の課題

  • 女性: メイクや日焼け対策製品が肌に負担をかけることも。
  • 男性: 屋外活動やひげ剃りによる刺激が肌荒れの原因に。

アロマテラピーでスキンケア:植物油と精油

植物油の力
  • 月見草油/イブニングプリムローズ油: この油は、特に乾燥肌や敏感肌に適しています。
    豊富に含まれるガンマリノレン酸(GLA)は、肌の保湿を助け、細胞の成熟を促進し、炎症を抑える効果があります。
    また、月見草油は、生理前の皮膚トラブルやアトピー性皮膚炎の症状を緩和するのに役立つことが知られています。
  • アルガンオイル: モロッコ原産のアルガンオイルは、「液体の黄金」とも称され、その抗酸化物質が豊富で肌の老化防止に効果的です。
    ビタミンE、オメガ脂肪酸、リノール酸を含み、これらが肌の修復と保護に役立ちます。
    乾燥肌や加齢肌に特に推奨され、肌を柔らかくし、ハリを与えます。
  • ホホバオイル: 実はホホバオイルはオイルではなくワックスですが、その構造が人間の皮脂に非常に似ているため、あらゆる肌タイプに適しています。
    肌のバリア機能を強化し、保湿効果が高いです。
    また、ホホバオイルは非常に安定しており、酸化しにくいため、長期間保存しても劣化しにくいです。

使用例
アルガンオイルは、洗顔後の保湿に数滴を手に取り、顔全体に優しくマッサージすることで、肌の保湿と修復を促進します。

精油の魔法
  • ゼラニウム: ゼラニウム精油は、そのバランスの取れた香りで心を落ち着かせると同時に、抗炎症、抗菌作用を持ちます。
    これによりニキビや湿疹、皮膚の炎症を鎮めるのに役立ちます。
    また、肌の弾力性を高める効果もあり、エイジングケアにも適しています。
  • ティーツリー: 強力な抗菌、抗真菌作用を持つティーツリー精油は、ニキビや皮膚感染症の治療に広く用いられています。
    また、その清涼感のある香りは、心を落ち着かせる効果もありますが、敏感肌の方は使用前にパッチテストを行うことが推奨されます。
  • ラベンダー: ラベンダー精油は、その落ち着かせる香りで最もよく知られていますが、肌への効果も多岐にわたります。
    特に、炎症を抑え、傷の治癒を促進し、細菌感染のリスクを低減する作用があります。
    すべての肌タイプに適しており、日焼け後のケアにも有効です。
  • ローズウッド: ローズウッド精油は、肌の再生を促す効果があり、特に傷跡やしわ、肌の老化に対して有効です。その甘く、木質系の香りは精神をリラックスさせ、ストレスや不安を軽減する助けにもなります。

これらのオイルと精油を上手に組み合わせることで、夏の肌トラブルに対する自然で効果的なケアが可能です。
それぞれの特性を理解し、自分の肌の状態やニーズに合わせて選ぶことが大切です。
「植物油と精油によるスキンケア

まとめ

夏は楽しい活動が溢れる素晴らしい季節ですが、肌にとっては試練の時期でもあります。
しかし、正しい植物油と精油の使い方を知ることで、これらのトラブルを自然にかつ効果的に防ぐことができます。
それぞれのニーズに合ったケア方法で、この夏を美しく健康に過ごしましょう!